ステップ1 街を決めよう!

「夏休みを海外で暮らす」方法です。

まず、何からすればいいでしょうか。

私がおすすめするのは、まず、ここに行く!という「街」を決めることです。
「一度は住んでみたい街はどこだろうか?」と自分で問いかけてみるところから始めることです。

この際、いわゆるご自身の価値観の軸をもっておくと、結構、決めやすいです。

私の場合、

価値観の軸(1)世界遺産のある街
価値観の軸(2)自然豊かな街
価値観の軸(3)食事がおいしい街
価値観の軸(4)際立った固有の文化がある街
の4つが主な軸でしたね。

だから、街の選ぶ時に参考にしたものは、
世界遺産リストがのったマップだったり、一生に一度は行きたい世界遺産の写真だったり、関連する本を眺めて、フィーリングでここ!と、決めました。

また、自然の豊かさも自分にとってははずせないポイントでした。普段、コンピュータをいじくるような仕事でしたし、住んでいる町もどちらかという大都市のコンクリートジャングル。せっかく、バカンスを楽しむなら、自然豊かな、落ち着いた街に行きたかったです。

もちろん、食事のおいしさも外せません。食事のおいしさっていうのも、自分の価値観次第だと思いますが、私のおいしい基準は、地元の自然にはぐくまれたヘルシーな農産物を、地元の人たちの文化で育まれたレシピーで料理されているもの。三ツ星レストランがあるとか、そういった基準ではなく(まず、子連れでは入れないですからね)、ナチュラルな歴史のあるおいしさ、という感じを追い求めました。

最後の基準は、際立った固有の文化がある街、ということです。どこにでもあるような店(例えばマクドナルドのような世界的チェーン店)やどこにでもあるような街並みではなく、独特の文化があるような、個性のあるようなそうした街が好きでした。宗教、言語、音楽、文学、芸術、民族、暮らし方、歴史等、すべてがユニークな街がよかったですね。

後は、現実的な選択するための評価軸が、小さくあるっていう感じでした。

例えば、子どもたちが小さかったうちは、

現実的な選択のための評価軸(1)フライト時間があまり長くない
現実的な選択のための評価軸(2)できれば時差が少ない
現実的な選択のための評価軸(3)子どもが食べられる食事があるところ
現実的な選択のための評価軸(4)予算におさまる
でした。

これらの4つの基準と4つの評価軸で、街を決めました。


家族の年齢構成によって、この街の行き先は徐々に以下のように変化してきました。

まず、最初に選んだ街は、末の子が2~3歳だったのですが、この子でも無理なく行けるような街でした。そこで選んだ行き先は、オーストラリアのケアンズ。もちろん、いわずと知れた魚とサンゴの宝庫のグレートバリアリーフや、キュランダ村の2つの世界遺産がある街です。そして、ケアンズはアボリジニーの少数民族のユニークな文化もあります。
また、似たような経度上にありますから、時差も少なく、子どもたちでも適応がしやすかと思いました。また、移民の街ですがら、子どもたちが食べられるような食事が豊富ですから、食の面でも心配はありませんでした。さらには、フライト時間は、約7時間半、ヨーロッパ方面と比較すると、十分に短い時間でした。これならば、上の子どもたち(当時10歳、8歳)をゲームで釣っておいて、小さい子の面倒をみればなんとかなると考えました。

次の年に選んだ「住みたい!」街は、インドネシアのバリ島でした。
バリ島の中でも、ウブド(英語では、ウブッと発音するのです!かわいい)の街を選びました。これも、インドネシアにあって、ヒンズー教徒の街ですし、ゴアガジャの遺跡や、音楽の教科書にあるかの有名な「ケチャ」を聴ける街でもあります。もちろん、遠出すればボロブドゥール遺跡もあります。フライト時間も、7時間40分程度と、一度ケアンズの経験があれば、楽勝でしょう。食べ物は、悩めるところでしたが、まぁ、アジアなら、焼き鳥のサテとかあるし、いけるでしょう、ということで、気楽に考えてました。実際、大丈夫でしたね。

次の年に選んだ「住みたい!」街は、カンボジアのシェムリアップでした。もちろん、その最大の目的は、世界遺産、アンコールワット!。小さいときから一度は行ってみたいと思っていました。ここも、アジアですから、フライト時間も比較的短かく、なんとかなりましたね。
カンボジアへのフライトは、私たちの最寄りの空港からは、ベトナム経由でしたので、ベトナムも楽しむ旅を組み合わせました。この時は、じっくりと一つの街と滞在するタイプの過ごし方ではなく、旅行型のバケーションとなりました。が、シェムリアップでも1週間程度滞在しましたので、じっくりと遺跡をめぐることができました。

で、それからは、子どもたちの受験等がそれぞれ重なって、なかなか滞在型のStay+Vacation =Stacation!のバカンスを過ごすこごたできなくなってしまいました。

今年こそ、夏休みは海外で暮らそう!と思っていました。次に狙ったのは、エジプトです。もちろん、言わずと知れたピラミッド郡(メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯)、古代都市テーベとその墓地遺跡、アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群、カイロ歴史地区)に行ける!とワクワクしていました。
が、今年の3月から、新型コロナの感染拡大により、海外へ行けない状況が続いています。
早くワクチンの開発・治療薬の開発がすすみ、また、コロナ前のように、いろいろな土地へ暮らす楽しみが戻るといいなと思っています。

今年を逃すと、また、受験の年に重なってしまうので、あと2年後かなぁ、と思っています。

次に暮らしたい都市は、「イスタンブール」!。「飛んでイスタンブール」のあの歌の、イスタンブール。トルコです。はやくいきたい。

もう少ししたら、すべての子どもたちも巣立って、定年後の夫婦の二人の滞在旅行となり、旅の形も変化してくるかな、と思っています。

となると、定年後すぐには、比較的体力のある若いうちにいける街(例えば、山とか、時差があるとか、フライト時間が長いような)から暮らしてみたいな、と思っています。

60代で暮らせる都市、70代で暮らせる都市、と私たちのライフスタイルの変化に応じて、この「夏休みを海外で暮らす」スタイルも変わってくるものだと思います。

ということで、「夏休みを海外で暮らす」の最初の一歩は、住む街を決める!、でした。

この最初の一歩がとても大切だと思います。まずこの最初の一歩を踏み出すことから、ぜひ、始めてみてください!結構、ワクワクしますよ~。