「夏休みを世界で暮らそう」とは?

旅行って、結構お金がかかりますよね。

せっかく高いお金を払って飛行機をおさえて、長い時間かけてフライトに乗って旅行するなら、現地で短い滞在時間の中その場所の有名どころの観光スポットを駆け足で回って、楽しいけど疲れて帰ってくる時間の過ごし方なんてなんだかもったいない!

一つの場所にじっくり腰を落ち着けて、ホテルではなく家を借りよう。
観光スポットだけを点で楽しむのではなく、家から近所を散歩したり、家から市場へいって現地の人の食べている野菜や果物、シーフードやお肉、ワインやジュースを、ワイワイいって買い込んで、家に帰ってゆっくりと家族と楽しもう。
家や町で巡り合う自然、花や、木々、動物たち、昆虫なんかも全部まるごと楽しんじゃおう!
そこが舞台になっている文学とかも楽しんじゃおう!
そして、そこで出会う音楽も楽しんじゃおう!
そこでしか出会えない人たちとの会話や出会いを楽しんじゃおう!


つまり、普段、日本のとある地域で自分たちの家で普段やっていることを、そのまま海外の特定の地域に移して、生活そのものを楽しんじゃおう!というコンセプト。

旅人というより生活者。

deepでslowで、relaxingで、immersionできる、そんな時間を楽しむのは素晴らしいのではないかしら?

子どもが小さいうちは、ゆっくりじっくり滞在型で文化・自然・街並み・人々を丸ごと楽しもう。

子どもたちが大きくなったら、また違う楽しみ方もある。

そして、子どもたちが巣立ったら、夫婦で楽しむ、ちょっと長期滞在型の海外の暮らし方があるんじゃないかな?

日本は、地球温暖化の影響かもしれませんが、夏の気温の高さが耐え難いことになってきています。私たちが住む地方では、7月、8月、9月と、へたすると35度以上が毎日続きます。


こんな、日本での生活が厳しい時期は海外へ脱出し、違う世界、ライフスタイルを丸ごと楽しむのはどうかな?と思っています。

移住には、ビザの問題もあります。引退後であれば、それ専門のビザ取得のため、かなりの金額を投資する必要があるかもしれません。その上、医療サービスの問題や医療費がカバーされるか、等の問題もあります。また、語学力や適用力の問題もでてくるでしょう。
でも、日本国籍ならたいていの国へビザなしで3か月くらいは入国し、滞在できる海外の国々がたくさんあります。こうした特権を利用して、子育てや介護、教育、医療の問題がでてこない期間、例えば、夏休みといった1か月~3か月の期間を利用した、旅行よりもちょっと長い、そしてロングステイや留学よりちょっと短い、旅行型ではなく滞在型の「プチ・ステイケーション」の時間の創出を実現してみたいと思っています。

いろんな「夏休みを海外で暮らす」ライフスタイルを、子どもが小さいうちから定年後といった長期間にわたってつづっていきたいと思います。

ということで、このブログを始めることにしました。

ケアンズのかわいい公園(Muddy’s Playground)

ケアンズ、エスプラネードの公園内にある遊び場。マディーズプレイグラウンド。
小さい子を連れて、親たちがまったりできる平和な場所です。家族連れにお勧めの公園はこちらです。

夏休みの暑い時期でも、小さな噴水などで洋服を着たままパチャパチャでき、子連れファミリーにお勧めします。また、ちゃんとテントの屋根が張られていたり、大きな木陰の中ですので、日差しが強くても、小さいお子さんでも安全に遊べます。

入口はこんな感じです。緑が多いですから、木陰も多くてほっとできます。


水辺もあり、涼しいです。ずっと水が降り続けているわけではなかったと記憶していますので、洋服着たまま遊ばせても、ビシャビシャにはなりませんでした。(気になる方は、着替えを持ってでかけたほうがいいかもしれません。)



また、ここの滑り台のデザインがかわいい! んですよね。
センスがいい中で遊ばせるのも、子どものアート能力を引き出せるかも? 
(一応、真ん中の子は小学校時代の図工や絵は学校代表に選ばれることが多かったです。カラフルな色使いをしていました。中学校、高校に入ってからは?でしたけど)。



あら、後ろ向きで失礼しました…。
やっぱり、世界遺産グレートバリアリーフならでは、で、グレートでカラフルなお魚さんでないと。

こんなユーモラスなお魚に登ったり、降りたりして、国籍もいろんな人たちと一緒に交じって遊んだりする日常を楽しめるのは、とても気持ちの良いものでした。

小さいお子さんがいても、シーソーもこんなに広めで安全。怖がりのお子さんでも大丈夫ですよ。また、兄弟のいる場合、片側に何人か乗れるので、けんかにならずにすむのもいいですね。

この他、金管をたたいて音を鳴らすものや、アスレチックなどもあり、1-2時間はゆったりと子どもたちは勝手に遊んでくれます。私は、下の子をみながら、読書ができましたよ。
親がゆっくりするのに一番いい場所ですね。

お腹がすいたら、もう少し先に歩いていけば、カフェがあります。その名もMuddys Cafe。 お店の中で買って、外のテラス席に勝手に座って食べるスタイル。
子ども用にアップルジュース等もありました。この日は、ジャンキーにフィッシュアンドチップをみんなで食べました。
混むかな?と心配しましたが、子どもたちはお昼の早めの時間にお腹がすいたので、空いたテーブルをみつけて、速攻、オーダー。無事、子どもがごねないうちに、お昼ご飯にありつきました。

営業時間は、毎日9:00-19:00まで。祝日等も空いています。
トイレは、カフェの近くの北側と、南口と2か所あります。
2020年7月現在、新型コロナ感染による制限は、100人以内のグループで、ソーシャルディスタンスを保てばOK。現在もオープンしています。

地図は、ここです。最新の情報は、ケアンズの公式ページをご確認くださいね。

ケアンズでカニ獲り 魚釣りツアー(トニーさんのキャッチャクラブ Catchacra!!)!おすすめ!

ケアンズで子どもたちが喜ぶものは、公園、動物等ありますが、ぜひ、このツアーにも参加してみてください。

船でマングローブ林の中に入っていき、仕掛けていたカニを捕まえたり、魚を釣ったりするツアーです。そのまま、お昼にカニをゆでたのと、魚料理、パン、ホームメードのポテトサラダ、果物等のランチが食べられます。

小学生の男の子には大うけですが、小さなお子さん(例えば1歳、2歳、3歳のような幼稚園児)でも、怖くなく、安全に参加できます。

このツアー参加の前に、我がファミリーは、実はグレートバリアリーフのツアーに参加していて、船が大揺れでどの子も船酔いし吐いてしまったというグロい体験をしていました。(一番上の子は船酔いしない体質なので、全然平気でしたが…)。恐る恐る子供たちに切り出すと、「えーっ、また船~?」という感じで、最初はあまり乗り気ではなかったのです。



でも、このトニーさん率いるカニ獲りツアーは、この18年間の運行の中で一度も船酔いをしたお客さんは出していない!というウェブサイトの触れ込みでした。ので、そのように説得し、カニ獲りツアーへGO! しました。

このトニーさん、私、大好きです。とってもお茶目で、日本語、英語、フランス語、中国語と、乗船したお客さんの国籍にあわせて、ちゃんと説明してくれます。もちろん、流ちょうに、ではないのですが、英語がメインで、大事な単語を、それぞれの言語で説明するという感じです。ユーモラスにツアーの最終、ずーっと盛り上げてくれて、これぞ、プロフェッショナルなエンターテイナーだなぁ、と感激して帰りました。

予約は、こちらのトニーさんのキャッチャクラブというサイトからできます。

2020年現在の料金は、
大人 95オーストラリアドル
子ども 75オーストラリアドル
4歳以下は無料です。
家族にやさしい料金体系です。

ペイパルで払えるようですね。


夏のシーズンは各種の鳥たちも見られ、また、冬のシーズンはクロコダイルに出会える可能性があるそうです。

朝のツアーは8:30~、午後のツアーは13:00~スタートです。4時間くらいのコースでランチ付き。ケアンズのダウンタウウへの送り迎えも無料だそうです。私たちは、直接、ピア(Marlin Jetty)へ向かいました。

さて、8:20分頃到着し、ピアにあるキャッチャクラブのマークのピアを探し出して、ここで待ち合わせの場所がわかったとほっとしておりました。


で、待つこと数十分。

誰も、来ない。

さすがに5分すぎたので、予約日を間違えたのかと思って、キャッチャクラブへ電話したら、今向かっているところ、だそうです。送り迎えのグループが遅れているみたいです。(ここは、ファミリービジネスなので、一人で送迎から、ガイドから、船の運航から、歌を歌ったり、すべてトニーさん一人でやっていた!)
電話の後、すぐにトニーさんとその他のお客さんが到着。そして、船に乗り込みました。



そして、トニーさんの言ったとおり、波はまったくなく、ほどなくしてマングローブ林の中に入っていきました。

途中、地元の漁師さんと出会ったり、鳥やら、蝶やらが行き交ったり、のどかに船は進みます。(運転席にのっけてもらったり、楽しませくれます。)

天気はだんだん晴れてきました。

みんな、釣りにチャレンジ。3歳の娘もチャレンジしましたが、釣り竿の意味が分かっていませんので、そばで遊んでいます。男のたちは、必死で魚を釣ろうとしていました。
残念ながら、この日の釣果は、ゼロで、ボウズでした。

そして、お愉しみ、カニさん。ここは、ビデオでご覧ください。

カニは、大きいのが数匹入っていました。メスのカニだそうで、クィーンズ州ではメスのカニは獲ってはいけないきまりとなっているとのことです。こんなことを、少しずつ学びながら、男の子たちは興奮状態。娘は、少しこわごわ覗いていましたが、自分の前にお兄ちゃんが立つと、「見えない~!」と主張しておりました。



かなり大きいカニ。Mud Crabと英語ではいうようです。日本語では、ノコギリガザミという名前です。

この後、ゆでたカニをいただきましたが、全然泥臭くなく、とてもすっきりしたお味でした。おいしいです。
つけあわせは、トニーさんの奥さんが手作りしてくれたポテトサラダ。これがおいしい。
そして、パンと、この魚。

とても家庭的なツアーで、ほっこりさせてもらいました。

最後に、お別れの歌をハーモニカで吹いてくれますが、ここも感激。詳しくはネタバレなので書かないのですが、ぜひとも、そのプロ魂を楽しんでください。

今でも、トニーさんのツアーやっているみたいです。お勧めします!

エスプラネードのプールはお勧め

本日もケアンズのダウンタウンへお出かけです。

今日は水着を持って、家族でおでかけです。

ケアンズで小さい子やベビーちゃんがいる場合、ちょっと一息してこのプールに出かけることをお勧めします。

こちらのプール、とてもお洒落なデザインで、ケアンズのシンボル的な存在なんだとか。




エスプラネード・ラグーンと呼ばれる施設で、ちゃんとライフセーバーが配置されていたり、シャワールーム・トイレ等の設備もちゃんと整っています。地元っ子が多いような感じで、みんなのんびりとした時間を過ごしています。


確か、土曜日に訪れたので、その周りの公園でアーティストたちの作品の即売会にもいけたんでした。

浅瀬もありますので、1歳や2歳の小さなお子さんでも安全に遊べることができます。

このプールの水、ラグーンの水を浄化させて利用しているんだとか。
ちょっと、お水が冷たかったような気がしますが、夏休み中、日差しが強かったため、ちょうどよい水温だったと記憶しています。


無料にも関わらず、芋の子を洗うような混雑ぶりにはならず、写真のように、のびのび、ゆたったりの様相でした。



お昼は、街中のおいしいアイスクリーム屋さんに立ち寄ることもできますし、レストランで楽しく食べ、ゆっくり過ごして帰ると、子どもたちも大喜びです。

2020年6月現在、補修のため一時クローズされているそうです。新型コロナウィルスの影響から、もともと予定していた補修工事を早め、2020年5月1日~6月の終わりまで営業を停止しているようです。

営業時間や営業日時の最新情報については、エスプラネード・ラグーンの公式サイトをチェックしてみてください。

ぷらっとおでかけショッピング  キュランダのアーティストの作品を購入

この日も、快晴。
再び、バスに乗って、ダウンタウンへ。

海沿いをプラプラ歩くと、地元のアーティストたちののみの市が開かれていました。

一つ一つのお店が個性いっぱい。
プラプラと歩き、お店に並んでいる作品を眺めるだけでも楽しいです。
これも、急ぎ足の旅行ではないから味わえる、のんびり滞在型だからこそ。

と、ここで、キュランダで活躍しているFiona Reinbirdさんのアート作品に遭遇しました!

すべてがかわいい。



ニワトリさんも、フクロウさんも、めんどりもおんどりも、オウムも、すべて持って帰りたかったのですが、我が家は狭く、すべてを飾れるだけのスペースがありません。いろいろ、ダンナと、ワイのワイの相談した結果、この中の一匹を連れて帰ることにしました。



連れて帰ってきたかえるちゃんは、この子です。

いくらだったか忘れてしまいましたが、ちょっとしたプレゼント程度の価格だったような(1000円か2000円程度?)だったと思います。手作りで、金属プレートの上に、丁寧にガラス玉が配置されています。表情もコケティッシュで、なんだかうちの子たちにそっくりなんです。

今でも我が家のキッチンの横の壁に這い上がろうとするカエルちゃんがいます。
オーストラリア滞在のいい思い出を持ち帰ることができました。

こうした、一期一会で、偶然の出会いが、滞在をさらに有意義なものにしてくれます。

(ちなみに、2020年現在、Fionaさんのサイトがあるか調べてみましたが、やはりないみたい。この辺がアーティストなのかな。ですから、現地にいってその当時存在するアーティスト作品ともし出会うことができたら、ぜひ、ご購入をおすすめします!)

アボリジニーの音楽

オーストラリアの先住民族アボリジニーは、たくさんの音楽を持っています。

例えば、様々な生活の儀式で歌われます。
その歌は、狩猟の歌、葬儀の歌、ゴシップの歌、先祖の歌、土地や自然の歌、動物や四季に関する歌、伝説や等多岐にわたります。

また、使われる楽器も、自然の恵みから得られた材料で作られています。

一番有名なのは、デイジリドウーと呼ばれる木笛ですね。

低音でビブラートがかかった特徴的なサウンドで、遠くから魂がやってくるような音がします。


とても特徴的な音です。これは、ケアンズのアボリジニー文化村で2011年頃撮影したものです。

調べてみますと、木製ではあるものの、発音原理から木管楽器ではなく、金管楽器(!)に分類される、とのことです。管の一端の口当てに口を付け、息を吹き込みながら唇を震わせ、口や筒の中に共鳴させて、音を発生させるそうです。確かに、あのお腹の芯を深く揺らせるあのサウンドは、ただの木管ではなく、金管かも。

シロアリに食われたユーカリの長い幹から作られるようです。

ディジリデゥー以外にも、手拍子や腿をたたく、スティックのような拍子木、ブーメラン、中が空洞になった木の幹に爬虫類の皮を張った太鼓を楽器として用いてます。また、オーストラリアの北部では、大きなほら貝も用いるようです。

どうも、英語のサイトをみると、オーストラリの北部、北西部、東部、中央部等で、それぞれどの楽器が使われるのか、また、楽団の構成が違うようですね。

私たちはケアンズでこの音楽を聴きましたが、ケアンズ周辺では、通常、ディジリデゥー、拍手の他、シンプルに太鼓の場合が多く、拍子木が伴うのは、北部のものだそうです。

この時アボリジニ文化村で聞いた音楽では、拍子木もあったので、北部のグループに近い構成で演奏していたのでは、と思いました。

拍子木を打つアボリジニ。ちなみに、文化村では、参加型でお粉れます。観光客もこの拍子木を打って、音楽に参加します。ボディペイントもされます。(結構似合う!)






また、アボリジニのダンスには、狩猟の纏わるものも多かったです。
カンガルーが出てくるもの、また、シロアリを木の葉で探し出しているダンス等。
時に、ユーモラスで、時にシリアスで、自然と共生している民の強さを感じることができます。

アボリジニーの文化村(おすすめの予約の方法等)

さて、ケアンズの生活に少しずつ慣れてきたころ、そろそろ、少し遠出の探検心が出てきました。

この日は、アボリジニーの文化を体験できる、ジャプカイ・カルチャー・パークへ遠出(?)することにしました。

予約は、直接、ジャプカイ・カルチャー・パークの公式サイトからしました。

もちろん、現地のツアー会社が運営するオプショナルツアーに申し込むこともできます。この場合、日本円でのお支払いとなります。

で、どっちがいいのかな?というところが気になると思います。

当時、私は、ジャプカイ・カルチャー・パークの公式サイトと、現地のツアー会社の値段とを比較してチェックしましたが、直接の公式サイトで申し込めば、一人分の料金設定の他、家族セットの料金があるのと、オーストラリアドルでの支払いでしたが、計算した結果、直接の公式サイトのほうがお得だった、という結論で、私の場合、直接ジャプカイ・カルチャー・パークの公式サイトで予約しました。また、このパーク、ちゃんと、ケアンズの市内のホテルまでの送迎付きで値段設定しているんですよね。アトラクション・パーク自身が、ツアー会社のような送迎サービスを提供しているのがすごい、と思います。私たちのように、名の知れたホテルではなく、一般の家(バケーションレンタル)にいましたが、ここでも送迎してくれるか聞いてみたところ、もちろんOK!ということで、家まで送迎してくれました。正確に言えば、家の場所がよくわからんのか、出発の時は、家の前の大きな通り沿いの目印となるモーテルみたいな宿泊先でピックアップしてくれ、帰りは、私たちの説明で、家の前で下ろしてくれました。無事、いけました。

2011年当時は、英語のサイトしかなかったようですが、現在は、日本語でも予約できるようです。簡単になってきましたね。

申し込んだのは、夜のディナーショーと星空のツアーでした。運がよく、天気は快晴で、雲一つなかったです。

到着すると、何やら怪しげな音楽が鳴り、(ここで末の娘が怖がった…)、興奮が高まったところ、でたぁ!と、オバケが。ここで、二人の子どもが泣きました!

その後、ダンスあり、キャンプファイヤーあり、とおもしろかったです。

今でも記憶に残っているのは、キャンプファイヤーが終わり、火が消えた後、暗闇から見る星空の美しさ! うちの子どもたちは、満点の星を見たことがまったくなく、こんなに空に星があったのか、という驚きで、ずっと、静かに空を見上げていました。
夏の大三角形も見ることができたし。
南十字星も見つけました。

そして、みんな、初めて流れ星というものをここで何回も見ることができました。
いっぱい、お願いできたな。

それは、それは素敵な時間でしたよ。

それから、参加側のダンスショーがあり(これは、疲れたケド)、ディナーにありついて、家族には大うけのディナーショーでした。

このディナーも、アボリジニ伝統のスパイスを使ってあるそうです。

アボリジニーの点描画。モチーフは自然の生きとし生けるもの。

自然と融合する、こんなに素晴らしい文化を継承しているアボリジニですが、その後、私たちは、アボリジニーの現代の問題にも実際に遭遇することになりました。

ある日、私がその晩の晩酌用のお酒とおつまみを買おうと、近所にあるリカーショップへ寄ろうとした時です(家族連れで)。

店の前に、あれ、ちょっとアボリジニーに似ている肌の色がやや浅黒い男の人たちがいる!。似たようななりの人たちが、5、6人いたでしょうか。フラフラと歩いているというか、立っているというか、たむろっていました。
近づいてみると、会話もはっきりせず、おそらく、お酒に酔っているのか、ドラッグ中毒になっているのか、みんなそんな感じの様子でした。

ちょっとどうしたものかと思いましたが、いきなり暴力的になるとも思えなかったので、子どもとともにスタスタとお店に入りました。ただ、彼らはクダをまいているだけでしたので、危害は及びませんでした。

後で、私たちが借りたお家のオーナー夫婦を夕食に招待したときに、この時のことをお話ししたら、オーストラリア政府から支援金がでているんだけれども、それをお酒に使ってしまう人も多いとのこと。植民地からの虐げられた歴史が歴史だけに、なんとも言えない出来事でした。

どうも後から調べると、アボリジニーをはじめ先住民たちのアルコール依存症は社会問題になっているとのこと。また、平均寿命も17年も短く、死亡率は白人よりも2倍高いとか。植民地時代から現代にいたるまで、アボリジニーの子どもたちの同化政策もあり、アボリジニーの家族から子どもたちを隔離し、白人家庭や施設で「教育」するということも行われたとか。土地も、財産も、文化も奪われ、1967年にやっと市民権が、1993年には先住民権が認めらられた民族。かつては、250以上の言語と、700以上の部族がいた民族。

誇り高きアボリジニー。

自分たちの文化とアイデンティティを世界に発信し、ジャプカイ・カルチャー・パークのように自分たちの誇りをキャッシュに変えて、自分たちの社会へ還元してほしいな、と思いました。

でも、ジャプカイ・カルチャー・パークのオーナーは誰なんだろう。

と思って、調べてみたら、どうもIndigenous Business Australiaという政府機関が、運営しているようです。この組織、最終的には先住民に移管するよう支援しているらしい。

そして、どうも、1998年にジャプカイの子孫で、このカルチュラルパークの店舗スタッフからキャリアを始めたシャーリーさん(女性)が社長の役を任せられた、という記事を発見しました。

このカルチュラル・パークの従業員のうち約70%にあたる63人がアボリジニーのスタッフを雇用されている(2018年データ)そうです。また、2016-17年には、このパークを通じて、雇用やロイヤルティ、コミッション等を通し、現地のジャプカイのコミュニニティに、430万ドル(4.7億円)供与されたそうです。ちゃんと現地の人たちに還元されているみたいですね。

ぜひとも、この文化村の主催しているツアーにご参加ください!


ステップ3 フライトをおさえよう!

「夏休みは海外で暮らそう!」を実現するステップを紹介しています。

ステップ1:住む街を決めよう
ステップ2:住む家を決めよう

が、終わったら、次にやることは、そう、フライト(飛行機)のチケットをおさえよう!です。

この3つが整ったら、後は、なんとでもなります(ビザとパスポートとお金さえあれば)。

私は、この3つのこと(街決め、家決め、フライト決め)を、割と早めにイメージし、仕事の合間に隙間時間を利用して、予約やら、検索やら、メールでのやりとりやら、支払いやらをすませておいて、少しずつ準備を進めてきました。

この3つをおさえることができれば、あとは、ゆっくりと決めていけばよいので、これの作業が終わると少しホッとします。

以下、私がこれまで手配したエアーチケットで試行錯誤した結果、最終的に現在はこれが一番いいんじゃないかという方法をご紹介します。

それは、google flightで最寄の空港から目的地の街の近く空港までのルートを調べ、一番安く、快適にいける航空会社を選び、その航空会社のサイトから直接チケットを購入するという方法です。

それまでは、格安のチケットを比較するサイトを利用したり、HIS等の格安チケット会社を利用したことがあったのですが、結局のところ、こちらの情報を入力したり(場合によっては紙に記入したり)、やはり面倒であったりするのと、チケットの代金を支払ったのにその旅行代理店が倒産してしまった事件もあったり、倒産しなくても、申し込みや各種手数料を押さえるべき人数分とられるので(某旅行代理店では、国内線のチケット調達で、一人3000円はかかったナ。大家族で移動したので、9人分を予約。27,000円これだけでかかったけど、これは自分で押さえればよかった…)、これなら自分でやった方が早いわ、という結論になりました。

ということで、私のフライトの押さえ方、ご紹介します!

フライトの押さえ方

1.Google Flightでフライトのルートと、安い航空会社を見つける

様々な検索サイトがあるかと思います。プログラムのシステムを使って自動表示させるようなものがたくさんあって、自分の住んでいる都市と行きたい都市で検索すると、様々出てきます。が、データが最新ではなかったり、検索結果が表示されなかったりと、使えないことが私の場合は多かったです。おそらく、成田や羽田等、海外への直行便が多い地域であれば、割とこうしたサイトでも見つかりやすいのかもしれません。しかし、私たちが住んでいるのは、東京近郊ではないので、そこの空港から一番行きやすいルートを探すのが、ちょっと大変でした。

いろいろ試してみましたが(スカイスキャナーとかエクスペディアとか)、私は、今のところ、Google Flightが一番使いやすいですね。

まず、Google Flightのサイトへ行きます。

出発の地名と、到着の地名を入力します。

出発の日付と、帰りの飛行機の出発の日付を選びます。

目的地を入力して、検索します。

そうすると、下のような結果が出ます(仮に、大阪出発、ケアンズ到着、8月6日で出発と入力しました)


まぁ、上の結果が出た場合、早朝到着ではありますが、直行便のジェットスターが一番便利ですかね。また、ちょっとしか値段が変わらないのですし。夜行便は、年を取ってくると、体への負担があるので避けたいところですが、チョロチョロと動きまる小さい子がいる子育て中のファミリーには、夜になればはしゃぎつかれた子どもはともかく寝てくれるので、昼間の便より楽になる可能性が高いですね。(我が家はこれでした。)

このフライトを選ぶ際、私はできれば、数万円高くても直行便を探すのですが、なにせ、フライト乗り継ぎの悪い地域に住んでいるので、残念ながらなかなかちょうどよい直行便が探せません。そうすると、複数の航空会社を乗り継いでいく便を選ぶことになります。その時に、以下の項目をチェックしています。

(1)飛行時間
  短ければ、短いほどいいですね。また、直行便ではなくても、乗り継ぎの飛行場での滞在時間がある程度短いほうがいいです。(2時間か3時間ほどがいいかな。1時間だと、間が短くて、乗継便を逃してしまう可能性がありますので、これはやめておく、とか。)あるいは、もう中途半端に長いようなら、その乗り継ぎ地で一泊して、その乗り継ぎ地の生活もちょっと楽しめるようにします。前回は、台湾経由でバリ島へ行きましたが、台湾で一泊し、台湾のおいしい小籠包を楽しむという工程を入れました。

(2)現地への到着時間
日本とは違い安全性が心配な国は、夜の到着は避けるようにしています。社会主義のベトナムのような国なら、おそらく夜に到着しても安全だとは思いますが、貧富の差が大きいような国等は、日中に移動する、を原則としていました。もちろん、途中の乗り継ぎで一泊する場合も、その到着時間も注意します。

(3)もちろん値段
そりゃ、安いに越したことないですね。時期によって、また、ルートによって、航空会社によって、大きな価格差が生じてきますので、比較しましょう。例えば、名古屋出発の場合、あまりいいルートがなかったら、大阪まで出てからいくと乗り継ぎがよかったり、非常に安くなったりします。

また、出発の日付を数日ずつずらして、結果をみてみてください。日付をちょっとずらすと(土曜ではなく、日曜出発、あるいは月曜出発)とすると、乗り継ぎが劇的によくなったり、価格が劇的に低くなったりしますので、google flightの入力画面を少しずついじって、検索結果をみていくとよいと思います。

(4)航空会社の信頼性
 事故があったり、コスト削減していたりするような会社ではなく、できれば安全性が高い(と思われる)もの。私の場合、サービスのよしあし、というより、どうせ数時間のことだから、安全に運行してくれればよろしい、という基準で選んでいました。

最近は、チケットは、E-ticketとなっていますので、パスポートさえ持っていて、自分の名前とチケットの名前が違っていなければ、ちゃんと乗れます。(もちろん、ビザが必要な国には、ビザをきちんととらないと乗れませんが)。私は、印刷したE-ticketと、携帯へ転送したE-ticket二つ、必ず準備しますね。なんかあった時のために。

また、最近は、各航空会社、運行時間の変更があったときや、緊急事態等、直接、そのチケットを購入した顧客へメールで連絡してきますので、航空会社から直接購入した方が、いろいろと安心です。情報も直接だと、早いし。

複数の航空会社のチケットでも、それぞれのサイトにいってチケットを購入し、手持ちでチケットを持って入れますので、心配は少ないと思います。

それぞれの航空会社で買うのが面倒な場合(私、これに該当しますが)、複数の航空会社を使わなければならない場いいは、できるだけコードシェア便を飛ばしているような航空会社同士のものを選ぶようにします。そうすると、日本からのチケットを購入する航空会社から、最終目的地まで同じサイトで買えるので、面倒ではないかな、と思って。

あるいは、できればマイレージがまとまるように、提携航空会社同士の組み合わせを選ぶようにしています。提携航空会社というのは、スターアライアンス、ワンワールド、といったグループです。例えば、JALであれば、ワンワールドアライアンスに加盟しています。
だから、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ航空、キャセイパシフィック航空、カンタス航空フィンエアー、イベリア航空、マレーシア航空、カンタス航空、ロイヤルエアモロッコ空港、ロイヤルジョルデニアン航空、S7 Airlines(ロシア)、スリランカ航空等です。

日本からどこかへでかける場合、直行便でないとなると、近隣諸国のいわゆるハブ空港に立ち寄ってから、目的地に行くことが多いかと思います。韓国のインチョン空港、台湾の空港、香港、ドバイ等でしょうか。こうした国をちょっと楽しんでから長期旅行へ旅立つのもおもしろいかと思います。


で、このグーグルのサイト。何がいいかというと、どこに行くのかいまいちまだ決まっていない場合も、値段のお得感からどこへいこうかと決めることができる!ところです。

例えば、出発する都市(ご自身が今住んでいる都市に一番近い空港)を選んで、日付を適当に入力し、到着する都市は空欄にして検索をかけると、あら、不思議!

どこの都市にいくらのチケットでいけるかが、地図上に現れるのです。
これ、意外に便利な機能です。新しい発見もあるし。





仮に、大阪出発で、8月にどこかいきたいとすると、上の検索結果から、おもしろいことがわかります。ケアンズは、だいたい8万円台ね、グアムは5万5千円台か。マニラが1万5千円台と安い! 石垣行くより安いなぁ、とか。デンパサールいくのもいいかな?とか。ケアンズに行くのといたような値段で、インドのニューデリーに行けるんだ!とか。

予算から、現実的にどこにいこうかと決めることができます。

とかく、海外旅行は高い、というイメージをもたれているかと思いますが、国内旅行をする予算で、アジアなど近郊であれば、国内旅行よりも安上がりで、のんびりと、日本よりグレードの高い宿泊施設で楽しめるかなぁ、という印象でいます。

これも、出発する時期によって、また、予約する時期によって、値段が変わっていきますから、このサイトを活用して、お得に飛行機のチケットを予約することをおすすめします。

2.航空会社の公式サイトから航空券を購入しよう!

最後に、ルートを決めたら、その航空会社の公式サイトに行って、チケットを購入すればOKです。

グーグルフライトで調べた一番安いルートの日付で検索し、グレードやチケットの種類を選びます。
45日前に予約すると安くなるようなチケットや、株主割引があるチケット等、様々ありますが、その中から、自分にピッタリのチケットを選んでいきます。
私は、たいてい、早めに予定を決定したいタチなので、航空券が購入できる半年前に、アーリーリザーブ(早期予約)の価格で購入しています。また、まったく予定を変更できないものではなく、少しの手数料を払えば日程を変更できるものを購入しています。

注意する点は、必ず、姓と名を間違えずに入力すること。Family Nameなら苗字を、First Nameなら下の名前を入力してください。たまに、名前、姓の順ではなく、普通の日本人の名前の順序のとおり、姓、名で入力する必要がある場合もあります。名前の変更は面倒くさいので、ここでポチっと押してし合う前に、ダブルチェックをする、あるいは、せっかちでないミスが少ないタイプの人が身近にいたら、ちょっと確認してもらうことをお勧めします。私は、必ず、指差し確認をして進みます。

指差し確認が必要なのは、行きと帰りの日付です。行きはよいのですが、帰りの日付は、その次の日にどうしても外せない予定(仕事の会議とか)を入れないようにしています。時差の調整の意味もありますが、思い通りに帰るとは限りませんので、余裕をもった帰国スケジュールが一番安全ですね。(以前、台風で1日帰国が伸びたことがありましたね。台湾から帰国の時だったかな?)

お支払いは、クレジットカードの決済で簡単に済みます。私は、忘れっぽいタチなので、その場で払ってしまいます。

また、その航空会社の公式サイトで、そのフライトの席を事前に指定することができますので、小さい子を連れた家族連れなど、なるべく席を一緒にしたい、とか、特に席に希望がある場合(トイレにやや近いほうがいい、とか。足が広く置ける前に人が座らない席がいいとか)、直接、航空会社のサイトからチケットを買うと便利です。

そして、E-ticketが登録したメールに届きます。この時、家族なら、メールを転送しておきます(分散管理、が鉄則ね。)。そして、一部は印刷、一部はデータで保存しておきます。私の場合、コンピュータと携帯両方。一応、どのディバイスがなくなってしまっても、行って帰れるように、念のための行動をとっておきます。

ここまで、手配したら、後は、何とでもなります。
日本から忘れものしたって、現地に行けば、代用品を買えますし。

飛行機、住むところ、お金、パスポート(+ビザ)があれば、海外生活はなんとでもなりますよ!(健康であることが前提ですけどね。)




ケアンズ ワイルドライフドームへお出かけ(Wildlife Dorm)

本日も、快晴。

再び、ローカルバスに乗って、ダウンタウンへ行き、オーストラリアの動物たちへ会いに行くことにしました。

向かった先は、ワイルドライフドームです。
エスプラネードのすぐそば、ダウンタウンのバス亭からも歩いてすぐそこ。



入口がどこかよくわからなかったのですが、なにせ、1階がカジノで、なんだか暗く怪しい雰囲気でしたので。でも上の階に上ると、そこは明るい動物園。子どもたちのパラダイスです。

まぁ、いろんな種類の鳥さんたちに出会いました。

やっぱり、印象に残ったのが、ガマグチヨタカ(Frogmouthと英語では呼ぶみたいです)。
奥の白と黒の鳥ではなく、手前の木にとまる、木の皮のそのままの羽毛をもつ、ちょっと変なくちばしの、眠りについているこの子です。

他にも、かわいいのとか、きれいなのとか、鋭いのとか。英語で一生懸命説明を聞いたんだけどな。名前忘れちゃいました。


いろんな性格や見てくれとか、様々な個性のあふれる人間の世界みたいで、見ていてあきませんでしたよ。

そして、待ってました、オーストラリアといえば…。

クロコダイル!ワニさんです。

この迫力!!

次男君は、この画材に惹かれて、持ってきた色鉛筆を早速広げ、画用紙に写生を始めていました。

上には、パティオというのか、外の空間があって、チャイナマン川河口のヨットハーバーが見えます。向こうが太平洋。気持ちい潮風が吹いていました。

さわやかな風に吹かれて、お昼ご飯をダウンタウンで食べてくつろいだら、そのまま、バスに乗って、ゆっくりと家に帰りました。

あっと、もちろん、ケアンズの私たちの第二のお家へ、ですけどね。

ステップ2 家を決めよう!

街を決めたら、次のステップは、家を決めること。

この、「家」を決めることが、「夏休みを世界に暮す」生活の中で一番重要な要素だと私は思っています。

なぜなら、一番滞在時間が長くて、一番リラックスできる空間だから。

だから、妥協することなく、我がままに、自分あるいは自分の家族にピッタリのおうちを決めていくのがポイント!だと思います。

(1)どのメディアで探すか
2011年頃の昔は、地道に海外の検索サイト(Homeaway.comとかHoliday houseとか)
で地道に探していました。
しかし、今は、断然、Air B&Bが一番使いやすいかなと思います。世界中の家が多く登録されているのと、google mapみたいなので、ロケーションと予算から、パっと選びやすいのと、家のオーナーさんとのコミュニケーションも割とシステムとしてとりやすい、というのが理由です。

(2)どういった基準で探すか
普段の交通手段をどうするか。レンタカーか交通公共手段か、をイメージしてから、以下のことを決めています。

基準1:デザイン(雰囲気)

いきなり、これですが、私にとってこれが一番大事。
非日常の世界にどっぷり浸れるわけですから、この家が醸し出す雰囲気が、その長期滞在のすべてを決めるといって過言ではない、わけですよ。

家の中の家具や壁紙の色やデザイン、窓、配置等、すべてが醸し出すデザインやスタイルを一番重視してます。これが、まあ、日本の自宅のデザイン性がまったくなっていないのが原因なんですけど。あまりに素人くさく。インテリアや家具もその場しのぎであわてて購入していますから、統一性なんかも全くないし。生活優先でやってきてますから、ベッドカバーもデザインがまちまちだったり、色がコーディネートされていなかったり、まぁ、残念なデザインなわけなので。

せっかく。バケーションレンタルで家を借りるっていうことは、家具を含めて全部の雰囲気を借りれるわけなので、絶対に気に入ったデザインのもの=私のドリームハウスを選んでいます。

で、どうやって探すかって?

それはもう、家の写真(前景、リビング、ダイニング、ふろ場、トイレ等)をみて、そのインスピレーションで探します。

その国らしさ、とか、その地域らしさが入っているもの、デザインやコンセプトに統一性があるものが私は好きでした。
ともかく、この家の中で感じ取る異国情緒とか、スタイリッシュさとか、がこの旅のすべてを決めると思っています。

基準2:ロケーション

あとは、機能性ですが、ロケーションは外せません。基本的に、私の場合、歩いて行ける場所に以下のスポットがあるところを選びます。(車をレンタカーする場合はあまりロケーションを気にする必要はありませんが、私はお酒を飲むのが好きなので、できれば、運転をしないですむ、歩いて行けるステイ場所を探します)

まず、スーパーや市場、おいしいパン屋さんとかの近くであること。食べ物の調達がしやすいところですよね。
また、飲食店街の近くであること。作る時間がないとき、あるいは、外の食事を楽しみたいときに、パっと歩いていける距離に興味のある飲食店がたくさんある地域がよいかと思います。
そして、アクティビティや見学スポットへ出発する拠点の近くであること。おそらく、ちょっと遠くの観光スポットに行ったりする時、現地ツアー会社のオプショナルツアーに参加することもあるかと思います。あるいは、交通公共機関を使って移動して、自分で行く場合、地下鉄やバス停等、公共交通機関の拠点が歩ける距離にある、ということが重要な要素だと思います。

基準3:ベッド数と食卓の椅子の数
人数分のベッドが十分にあること。ここは、3人分か4人分か、5人分か、ホテルなら、総計のコストは大きく変わってきますので、ベビーちゃんなら添い寝させ、コストを抑えようか等考えますが、家を借りる場合は、3人分か5人分かは、値段があまり変わりません。だから、一人がゆったりと寝られるベッド数を確保しましょう。
最近は、そうしたバケーションレンタルのサイトを利用すれば、こちらの人数と日程を入れると、該当するホームを教えてくれるシステムになっています。

人数より多めのベッド数を確保しておけば、ギリギリになって、親戚の家族も急遽参加する、あるいはお友達の家族も参加するといった事態でも、家を変える必要がなく、値段もおそらくエクストラベッドを入れない限り、値段はあまり変わりません。ですから、宿泊予定人数より少し多めの人数が泊まれる家を確保するとよいと思います。

意外に重要だと思うのが、食卓の椅子の数です。エクストラベッドで寝るスペースを確保した場合は特にダイニングルームの椅子の数をチェックしてください。リビングルームの場合、そこに座る人もいたり、座らない人もいたりするので、正確に椅子の数が人数分揃っている必要はないのですが、食事するダイニングルームだけは、家族なり、滞在する人が一緒に集いますので、かならず、人数分揃っているか確認するとよいと思います。

基準4:水回り
とくに、小さなお子さんがいる場合、水回りをよくチェックしてあげてください。
私の場合、まず、お風呂の写真をチェックします。日本人の場合、バスタブがある方がなにかと疲れた体を休めることができますので、シャワールームに、バスタブがある家を選ぶようにしています。特に長期に滞在しますので、シャワーだけで済ませるだけでは、なんだか居心地が悪いような気が徐々にましてきます。

基準5:その他の設備
私としては、以下の設備が付属している設備を選びます。

・Free Wi-Fi:フリーワイファイ
もう、これはマストアイテム(必需品)。
海外に暮らしながらも、仕事をオンラインでこなすこともあり得ますので、ネット環境がないと大変ですね。また、日本に残っている家族との会話もネット環境があれば、今なら、SkypeやらLine、Zoomなどでほぼ値段を気にせず会話することができますよね。(昔は、高い料金の国際電話、値段を気にしながら短い会話をしていたんですけどね。本当に、今は便利な世の中になりました。)

・洗濯機
やはり、家族で長期で滞在となると、洗濯機が付属している家が一番住みやすいですね。ですから、どんな種類の洗濯機でも構わないのですが、洗濯機がついている家がいいですね。どうしてもない場合、バスタブのある家だったら、私は、よくバスタブでお風呂入った後、洗濯をしてました。だから、洗濯機がないとやっていけないってことはないんですけど、やっぱり、面倒ですね。(ちなみに、私は、必ず、自宅から日本製の洗濯洗剤を持っていきます。なんだろう、日本製品信仰者なのかも。ただ、慣れない土地にいきなりいって、慣れないデザインの洗剤を買うより、とりあえず慣れてある洗剤を放り込んで洗濯できる方がいいですね。)

・ケーブルテレビ
ケーブルテレビは必需品ではないのですが、あると子どもたちは喜びます。(英語の番組でも、意味はわかるのかわからないのか、とりあえず一生懸命リスニングして、大笑いしてます。)日本語でニュースが聞きたい方は、ケーブルテレビがあるとNHKも視聴できますし。

・エアコン
行く先にもよりますが、年々、地球温暖化のせいか、気温が高くなっています。ですから、涼しい地域だと思って、エアコンのない地域に行ったとして、突然暑くなってしまったということもありえるわけです。基本、その地域の昨年の気温の推移をチェックするものの、地球温暖化の傾向があることを踏まえ、エアコンがあるところが無難かな、と思います。

<番外編>
・プール

子どもが小さいうちは、レンタルハウスはプール付きのものを選びました。毎日毎日泳いでいて、まぁ、よくあきないものだと感心しましたが、狭い日本の家では考えられない贅沢ですから、プール付きのおうちだと子どもはかなり喜びます。(運動にもなるし)
ただし、かなり深いプールのおうちも借りたことがありますが、プールの監視員(親)が常時付き添う必要があります…。その時は、かならずプカプアできる浮き輪や、腕輪を日本から持っていくことを忘れずに。

ステップ1 街を決めよう!

「夏休みを海外で暮らす」方法です。

まず、何からすればいいでしょうか。

私がおすすめするのは、まず、ここに行く!という「街」を決めることです。
「一度は住んでみたい街はどこだろうか?」と自分で問いかけてみるところから始めることです。

この際、いわゆるご自身の価値観の軸をもっておくと、結構、決めやすいです。

私の場合、

価値観の軸(1)世界遺産のある街
価値観の軸(2)自然豊かな街
価値観の軸(3)食事がおいしい街
価値観の軸(4)際立った固有の文化がある街
の4つが主な軸でしたね。

だから、街の選ぶ時に参考にしたものは、
世界遺産リストがのったマップだったり、一生に一度は行きたい世界遺産の写真だったり、関連する本を眺めて、フィーリングでここ!と、決めました。

また、自然の豊かさも自分にとってははずせないポイントでした。普段、コンピュータをいじくるような仕事でしたし、住んでいる町もどちらかという大都市のコンクリートジャングル。せっかく、バカンスを楽しむなら、自然豊かな、落ち着いた街に行きたかったです。

もちろん、食事のおいしさも外せません。食事のおいしさっていうのも、自分の価値観次第だと思いますが、私のおいしい基準は、地元の自然にはぐくまれたヘルシーな農産物を、地元の人たちの文化で育まれたレシピーで料理されているもの。三ツ星レストランがあるとか、そういった基準ではなく(まず、子連れでは入れないですからね)、ナチュラルな歴史のあるおいしさ、という感じを追い求めました。

最後の基準は、際立った固有の文化がある街、ということです。どこにでもあるような店(例えばマクドナルドのような世界的チェーン店)やどこにでもあるような街並みではなく、独特の文化があるような、個性のあるようなそうした街が好きでした。宗教、言語、音楽、文学、芸術、民族、暮らし方、歴史等、すべてがユニークな街がよかったですね。

後は、現実的な選択するための評価軸が、小さくあるっていう感じでした。

例えば、子どもたちが小さかったうちは、

現実的な選択のための評価軸(1)フライト時間があまり長くない
現実的な選択のための評価軸(2)できれば時差が少ない
現実的な選択のための評価軸(3)子どもが食べられる食事があるところ
現実的な選択のための評価軸(4)予算におさまる
でした。

これらの4つの基準と4つの評価軸で、街を決めました。


家族の年齢構成によって、この街の行き先は徐々に以下のように変化してきました。

まず、最初に選んだ街は、末の子が2~3歳だったのですが、この子でも無理なく行けるような街でした。そこで選んだ行き先は、オーストラリアのケアンズ。もちろん、いわずと知れた魚とサンゴの宝庫のグレートバリアリーフや、キュランダ村の2つの世界遺産がある街です。そして、ケアンズはアボリジニーの少数民族のユニークな文化もあります。
また、似たような経度上にありますから、時差も少なく、子どもたちでも適応がしやすかと思いました。また、移民の街ですがら、子どもたちが食べられるような食事が豊富ですから、食の面でも心配はありませんでした。さらには、フライト時間は、約7時間半、ヨーロッパ方面と比較すると、十分に短い時間でした。これならば、上の子どもたち(当時10歳、8歳)をゲームで釣っておいて、小さい子の面倒をみればなんとかなると考えました。

次の年に選んだ「住みたい!」街は、インドネシアのバリ島でした。
バリ島の中でも、ウブド(英語では、ウブッと発音するのです!かわいい)の街を選びました。これも、インドネシアにあって、ヒンズー教徒の街ですし、ゴアガジャの遺跡や、音楽の教科書にあるかの有名な「ケチャ」を聴ける街でもあります。もちろん、遠出すればボロブドゥール遺跡もあります。フライト時間も、7時間40分程度と、一度ケアンズの経験があれば、楽勝でしょう。食べ物は、悩めるところでしたが、まぁ、アジアなら、焼き鳥のサテとかあるし、いけるでしょう、ということで、気楽に考えてました。実際、大丈夫でしたね。

次の年に選んだ「住みたい!」街は、カンボジアのシェムリアップでした。もちろん、その最大の目的は、世界遺産、アンコールワット!。小さいときから一度は行ってみたいと思っていました。ここも、アジアですから、フライト時間も比較的短かく、なんとかなりましたね。
カンボジアへのフライトは、私たちの最寄りの空港からは、ベトナム経由でしたので、ベトナムも楽しむ旅を組み合わせました。この時は、じっくりと一つの街と滞在するタイプの過ごし方ではなく、旅行型のバケーションとなりました。が、シェムリアップでも1週間程度滞在しましたので、じっくりと遺跡をめぐることができました。

で、それからは、子どもたちの受験等がそれぞれ重なって、なかなか滞在型のStay+Vacation =Stacation!のバカンスを過ごすこごたできなくなってしまいました。

今年こそ、夏休みは海外で暮らそう!と思っていました。次に狙ったのは、エジプトです。もちろん、言わずと知れたピラミッド郡(メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯)、古代都市テーベとその墓地遺跡、アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群、カイロ歴史地区)に行ける!とワクワクしていました。
が、今年の3月から、新型コロナの感染拡大により、海外へ行けない状況が続いています。
早くワクチンの開発・治療薬の開発がすすみ、また、コロナ前のように、いろいろな土地へ暮らす楽しみが戻るといいなと思っています。

今年を逃すと、また、受験の年に重なってしまうので、あと2年後かなぁ、と思っています。

次に暮らしたい都市は、「イスタンブール」!。「飛んでイスタンブール」のあの歌の、イスタンブール。トルコです。はやくいきたい。

もう少ししたら、すべての子どもたちも巣立って、定年後の夫婦の二人の滞在旅行となり、旅の形も変化してくるかな、と思っています。

となると、定年後すぐには、比較的体力のある若いうちにいける街(例えば、山とか、時差があるとか、フライト時間が長いような)から暮らしてみたいな、と思っています。

60代で暮らせる都市、70代で暮らせる都市、と私たちのライフスタイルの変化に応じて、この「夏休みを海外で暮らす」スタイルも変わってくるものだと思います。

ということで、「夏休みを海外で暮らす」の最初の一歩は、住む街を決める!、でした。

この最初の一歩がとても大切だと思います。まずこの最初の一歩を踏み出すことから、ぜひ、始めてみてください!結構、ワクワクしますよ~。